通常、不動産の販売価格や賃料など価格を決める際には、不動産業者に相場や取引事例などをヒアリングいたしますが、そもそも「相場」というのは、その商品の価値を決定づける価格ではありません。あくまでも取引事例に基づいて出た数値ですから、参考の価格にすぎません。
つまり、売買であっても賃貸であっても、ある一定の枠の中にあてはまる物件であれば、いわゆる物件の価格は相場なりの価格になります。
ということは、その一定の枠から外れた物件の価格は、いくらになるのか…
それは、地元の不動産業者の方でも的確に答えることはできません!強いて答えてくれたとしても、その回答は一様ではありません。
え?そんなものなんですか?という反応が聞こえてきそうですが実際にはそんなものです。ハイ!
だって、事例がない物件なんですから、誰も答えようがありません。近傍類似の物件よりも少しでも高い価格をつけたいと思うのなら
(1)「取引事例」や「販売中」の物件を個別に精査する。
(2)「相場」以上の価格設定が可能な物件か地域かを精査する。
(3)「相場」以上の価格設定が可能であると判断したならば、あとは創造あるのみ。
この最後の「創造」がその物件の「価値」であり選ばれる「意味」であり「利益」につながる源泉なのです。ところが、そういう物件というのは、当然事例がないので「商品(物件)」として提供するには、かなりの勇気が必要となります。しかし、それをするかしないかが「利益」を出すか否かを左右することになるのです。
要するに精査に精査を繰り返し、自ら確信が持てるまで考え抜きさえすれば、自ずとその商品の価値は見えてくるはずです。
そうすれば、必ずその価格は市場で通ります。
お客さんは、喜んでその物件を選んでくれます。
値決めは、オーナーである貴方が決める最も大事な仕事なのです。
常に創意工夫を繰り返し、たくさん利益を出しましょう!そして、たくさん幸せになりましょう!